[土岐]
例えばシティポップっていう言葉があったとして、私たち30代の世代はそこに憧れが伴うんですよね。シティポップの実態を知らないというか、シティポップの背景にあった時代の実態を知らないから、どれだけバブルが楽しかったのか、若者がカッコ良かったのか分からないじゃないですか。
ーー年代で言うと、80年代っていう認識で良いですか?
[土岐]
そうですね。当時の私は子どもでしたし、シティポップに対して、ずーっと夢みたいな感じに、とても粋だったりカッコ良いっていうイメージを持っているんですけど、それが当事者の世代になると、意外とそこに熱がなかったり、過去のこととして完全に処理していたりして。「当時はディスコなんか行っちゃってさ」みたいな気恥ずかしさを感じてらっしゃる方もいるんですけど、私たちにとっては、ディスコっていう言葉すらカッコ良いんですけどみたいな。さらに下の世代になると、もっと古典みたいなものに捉えていたり(笑)、敢えて古いものを聴くことがカッコ良いみたいなファッション的な聴き方をしていたり。そういう聴き方とかは世代の個性だと思うんですよね。